2022年蟹座新月。「心を覆う甲羅を外して、感情を適切に扱う」
皆さんこんにちは。西洋占星術を勉強中のエレノアです。
4月ぶりの新月・満月記事の更新となります。
こちらの記事で書いたように、5月はインプットに集中する月にしたかったので新月・満月の記事はお休みしました。
eleanor-fujisaki.hatenablog.com
新月・満月の記事を書き始めたときは休職中だったんですが、フルタイム勤務に戻った現在、毎月2回の新月・満月リーディングの記事を更新するのは、やっぱりキャパ的に厳しそうだなと…。
なので、今月からしばらく新月図のみ更新しようかと思っています。9月を目処に引っ越しも予定しているので、夏から初秋にかけてはそっち優先になりそうだし。
日食図・月食図のリーディングも練習していきたいんですが、まだアウトプット出来るほどの勉強量が足りていないので、年内に単発講座を受ける予定です。
いろいろと一気に進めない・出来ない・スピーディーに身につけられない自分の不器用さや要領の悪さがもどかしいんですが、性分だから仕方ない。何より、勉強ってそういうもの。地道にやっていくものだし、棚からぼた餅も数段飛ばしも、チート技もありゃしないと、個人的には思っています。自分のペースでやっていきます!
前置きが長くなりすみませんが、6月29日に蟹座で起きる新月を占ってみたいと思います。
蟹座新月 概要
今回は蟹座で新月が起こります。
日付は2022年6月29日、時刻は11時53分。
こちらは東京のチャートです。
エレメントの傾向
アセンダント 風(天秤座)
MC 水(蟹座)
モダリティの傾向
活動宮 5(牡羊座の火星・木星/山羊座の冥王星/蟹座の太陽・月)
アセンダントとMCは活動宮(天秤座/蟹座)
逆行中の天体
新月のテーマ「心を覆う甲羅を外して、感情を適切に扱う」
21日の夏至後の新月ですね。
本当は夏至図を踏まえて新月図をリーディングしたほうが学びが深いかもとは思うんですが(まあ、夏至図と新月図ではそもそもの前提が違うんですが…)、四季図のリーディングに関してはまだ勉強量が足りておらず。単発講座を受けて、読み方を勉強してから実践したいと思っています。
なので夏至図はちょっと脇に置きつつ、新月図のリーディングをしてみます。
9ハウスで起きる新月。未知の世界の扉を叩く
さて、今回の新月が起きるのは9ハウスです。旅と学び、広い世界の見聞、未知の世界を覗きに行くことなどがテーマになりそうな予感。
本を読む、旅行にいく。旅行まではいかずとも、遠出をしてみる。海外のものに触れる。「遠い」と感じる世界のものに興味を向け、吸収する。未知の世界への扉を叩きに行く、開ける。
こういったアクションをかけていくと良いかもしれません。
ポイントは、その行先や新しく扉を開いてみる学問や世界に、ほっとするかどうかかな、と。どことなく、温かい情や郷愁(懐かしい感情)を感じるものかどうか。安らぎを覚えるような事柄や行先か。
今回の新月は、MCとコンジャンクションしています。
上記のようなアクションが、今後のキャリアや社会での自分の立場に新しいヒントを与えてくれることも考えられそうです。新しい仕事のチャンスにつながっていくとか。
チャートルーラーの金星も9ハウスにいます。
金星は双子座なので、アウトオブサインですが、山羊座の冥王星(逆行中)とトラインを形成。冥王星は逆行中ですが、トランスサタニアンのため個人レベルではそこまで強く「これ逆行っぽいわ!」という体感が得られる感じでもなさそうな…。アスペクト自体はトラインですし、ここは基本的に、ポジティブな影響がありそうと考えて良さそうな気がします。
高度かつディープな学びや旅が、好奇心とワクワク感を非常にかきたてそうですね。学問や未知の世界、遠い場所・今の自分には遠く感じる事柄を、徹底的に調べる。情報を集める。そうして得られる大きなワクワク感が、自分の成長にも寄与してくれそうかなと思いました。
資格の取得など、専門的な知識に関する情報収集に乗り出しても良いかもです。「前から、この分野について学べるスクールや専門学校に興味があったんだよね。このタイミングで調べてみようかな」みたいな。
自分を中心にし過ぎない振る舞いを心がける
ただし、新月は木星とスクエアを形成しています。ここには、やっぱり注意が必要かな…と。
今回の新月図では、牡羊座の木星がディセンダント(以下「DSC」表記)にコンジャンクションしています。
蟹座の新月はMCとコンジャンクションしているので、「MC対DSC」が目立つチャートだなと思いました。
DSCに木星が乗っているので「対人関係に恩恵や保護がある」という読み方もできそうです。
しかしMCコンジャンクションの新月とスクエアのため、パートナーシップやビジネスパートナー、あるいは人との関係全般において、何かしらをやり過ぎてしまう。それが、自分の社会的立場にちょっと困った影響を与えかねない、みたいな解釈もできますね。
自分の言い分ばかり主張しすぎちゃったとか、自分中心の勢いとノリで無理に進め過ぎちゃったとか。自由に伸び伸びと振る舞っていただけのつもりが、周囲の目には自分勝手な振る舞いに映ってしまうとか。「周りの人の気持ちを考えてない」と、受け取られかねないような誤解に繋がってしまったら、悲しいですよね。そうした振る舞いが結果的に、自分の社会的評価に影響を与えてしまうような可能性も0ではなさそうです。何らかの感情が増大して取ってしまった行動が、社会的な評価につながってしまう、とかもあり得る。
今回の新月は、身近な人たち(家族や仲間、仕事で密接的に関わる人など)の気持ちとのバランスを取ること・自分を中心にし過ぎない振る舞いを心がけることが、重要になってくるのかもしれません。
それと、火星と冥王星(逆行中)のスクエア。
これはかなり要注意。オーブも2度ときつめです。新月前後は、特にこの火星・冥王星(逆行中)のエネルギーには気をつけたいなと思いました。
今回は火星が7ハウスにいるので、やはり対人間やパートナーシップ間でのトラブルには気をつけたいですね。熱が入り過ぎて暴走するとか、あまりに強引な態度を取ってしまうとか。
売られた喧嘩を買うことは必ずしも悪ではないですが、今回に関しては、なるべく買わない・売らない方が得策な気がしますね…。
冥王星(逆行中)とのスクエアからは、強い圧力や暴力的支配、みたいなイメージも湧きます。頭にガーンと血がのぼって取ってしまった衝動的な行動が、そのまま破壊的・破滅的な展開に転んでしまうような危険性はあるかな、と…。
このエネルギーの影響を、他人から受けないようにプロテクトする・自分から他人に向けないようにすることが、非常に重要だと思いました。ビジネスでもプライベートでも、「パートナー」と呼べる人がいたら、暴力的支配や強い圧力をかけるような態度を取らないよう、注意したいものです。
また、活動宮での火星・冥王星(逆行中)のスクエアですから、自分の意思とは無関係に、何らかの事件や事故に巻き込まれたりする可能性も0ではないとは思います。ましてや社会レベルに影響力を与える冥王星ですから…。
しかも今回の新月図は、活動宮の天体が最も多いです。アグレッシブに、何かが前にドカーン!と進むような期間になる可能性も考えられる気がしました。
幸い、火星は水瓶座の土星(逆行中)とセクスタイルを結んでいます。
自制心や忍耐は、意識をすれば使えるはずです。逆行中=土星の自制や忍耐のエネルギーが多少弱まって逆に作動しにくくなるのでは?と捉えることもできますが、無意識レベルで発動してしまうトラインではなく、今回はあくまでセクスタイル。なので、私としては頑張れば使えるんじゃないかな〜と。
激しすぎる暴力性や衝動などが爆発しそうになったら、グッと飲み込む。個人の範疇で扱える・対処できる事柄ならば、大人の対応力を使っていきたいと思いました。
心を覆う甲羅を外し、無理せず過ごす
ところで、ただでさえ新月のときは気持ちが不安定になりやすかったり、体調を崩したりなど、心身のコンディションに影響が出やすいといわれています。
今回は特に月を支配星にもつ蟹座での新月ですので、感じやすい人・感受性が豊かな人・繊細な人は、無理をしないで過ごす方が良いかもしれませんね。この新月では東半球に天体がひとつもないため、自分に集中することがなかなか難しい可能性もあります。新月当日は平日なので、仕事が終わった夜は、ホッとできる時間・安心して寛げる時間を過ごし、意識的に自分をケア(特に感情面)したいところです。
木星とのスクエアもありますので、人によっては、メンタル的な緊張感が増大したり、イライラし過ぎて爆発してしまったりすることも考えられます。
家族ぐらい大切で、身近に思っている人が自分の気持ちをわかってくれなくて、すごく悲しくなっちゃうとか。泣き喚きたくなるほどの、激しい感情が出てきちゃうとか。
あるいは、自分のデリケートな感情や繊細な気持ちがこれ以上傷つきたくなくて、攻撃的な態度を取ってしまうとか。
本当はそばにいて欲しいのに、「もういい1人にして!あっちに行って!」といってしまうこともあるかもしれません。でもその態度は、相手だけではなく自分も傷つけてしまいそうです。後から後悔しちゃうかもしれない。
心が不安定になることも、揺らぐことも傷つくことも、生きていれば自然に起きますよね。毎日の生活のリズムの中で、そういうタイミングがあることは別に悪いことでもないし、抑えつけないといけないことでもない。
無理に感情をカチコチに冷凍してしまった結果、却ってもっと苦しくなったり、冷凍保存していた感情が思いもよらぬタイミングで解凍されて、コントロール不可なほど爆発してしまうことだってあります(嫌気が差すほど経験済)。
なので、もしこの新月で感情的に激しく揺れることがあったとしても、それは次の新しいサイクルに向けての準備のタイミングなんだなと捉えるのが、新月のしんどくない迎え方なのかもしれません。
「ああ、頑張ってきたんだな」「ホッとする時間がほしかったのかな」と思ったら、心を覆っている硬い甲羅を外してみる。半径5m以内の人や家族、仲間に当たらないよう気をつけつつ、自分の中で「これをしてると安らげる」「これをすると寛げる」と思っていることなどをして、無理せず過ごす。
甲羅の中に包まれたデリケートな感情を、労ってあげるときにしたいですね。
私はネイタル的に今回の新月影響強そうなので、これは自分にも言い聞かせています(笑)。つい先日、2021年の蟹座新月に書いたメモを見返したら、超絶メソメソしてて「こんなに思い詰めてたのか…」とびっくりしました。自分を責めたり追い込んだりせず、感情を適切に扱う期間にしたいです。
経済の分野で、現実と未来へのビジョンが対立
社会的な影響について、少しだけ言及したいと思います。
先日のブログにも書きましたが、2021年ぶりに土星と天王星のスクエア期間に突入しました。
eleanor-fujisaki.hatenablog.com
この配置は、「新旧の時代の対決・葛藤」。いわゆる「土の時代→風の時代」というイメージも湧いてきます。
この天王星と土星の睨み合いは、2021年の約1年間を通じて社会に影響を与えていたと思います。この対決期間が、再び舞い戻ってきました。
逆行中の水瓶座の土星が意味することは何か。
私としては、「未来の実現」に対する見直しではないかと考えています。「本当にその未来計画に綻びはない?」「その理想としている未来像に見落としていることはない?」など、そういった問いかけが社会レベルで行われていくような。
今回の新月では土星は5ハウス、天王星は8ハウスにいます。
5ハウスは投機や投資の分野。8ハウスは、国民のお金(税金)や株価、通貨、借金などを意味します。よって「経済」に関することで、理想の未来と今の現実のギャップを突きつけられるような動きがあるかもしれませんね。
直近の例として、このニュースが思い浮かびました。
実現なるか、資産所得倍増 岸田政権「貯蓄から投資」促進―ニュースQ&A:時事ドットコム
岸田さんのいう「資産所得倍増プラン」に対するネット上の反応は(あくまで私が観測できた範囲内ですが)、ネガティブな意見が多いように見受けられました。「そもそも投資に回せるほどの金がない」「その前にまず消費税や社会保障の減税だろ」「どうせ企業との利権がらみで呼びかけているんだ」など。
この、国と国民のベクトルや反応の温度差って、とてもスクエアらしい葛藤のエネルギーだなと…。国民の金を投資に回すことで、新しい経済形態を作りたい政府の方針。一方で、「そんなこと今の国内の現実や状況的に、本当にできると思ってるのか?」という国民の反発の声(反対・賛成の全体の割合は不明にせよ)。
今回の新月前後でも、「経済」の分野において、今の現実や実際の状況と新しい未来計画のビジョンの噛み合わなさを感じるニュースがあるかもしれないですね。経済に関する未来計画のビジョンが、突拍子もない・突飛な話に聞こえてイライラするような。で、「できるわけないだろう」という声がネットで上がる(水瓶座=ネット・ITだし)みたいな。
状況的に、円安関連の話かもしれません。新月のタイミングなので、円安の動きが新たな展開を迎える可能性もありますが、配置的に、私としてはそれが良い方向性とは思えないのが正直なところです…。
サビアンシンボルは蟹座8度「服を着てパレードするウサギたち」
最後に、サビアンシンボルを参照します。
サビアンについては、占星術を学んでいらっしゃる方々の多くがファンであろう「すたくろ」さんを引用・参考とさせて頂きます。
月のサビアンは蟹座8度「服を着てパレードするウサギたち」です。
すたくろさんのサビアン解説を、一部引用させて頂きます。
感情を洗練させて仲間と足並みを揃えていく・献身する人
🌟Keyword・エネルギー
「模倣」「規律」「適切」「役割」「献身」「洗練した感情」「繁栄」「豊穣」「協調性」感情のパワーを洗練させて、仲間に貢献する能力を発揮します。
引用元:Code.No 98 蟹座8度 服を着てパレードするウサギたち | すたくろ 〜star-clock-work 〜
洗練された感情表現でもって、家族や仲間、周囲の人たちとの調和を重んじる。
感情をコントロールすることを学び、大切な人たちと協調することを覚える。
そうした意味合いと象徴が含まれたサビアンだそうです。
荒々しい感情を洗練させることは、周囲の人との規律やルールを守ることにつながり、人から信頼されるに足るような振る舞いにすらなっていく。
そうした気遣いを心がけることが、自分の家族や仲間、所属している集団に対する愛情となって表現されるのかなと、サビアン解説を読んで思いました。
上述しましたが、今回の新月は西半球&上の方に天体が集まっているため、他人との関係や社会、集団の領域にエネルギーが集中しそうな気配です。そして、感情の爆発や暴走にも要注意。仲間や家族など、身近な人たちとの間の気持ちのバランスも重要になりそう、と書いてきました。
まさに今回のサビアンは、そこに対する注意やヒントを教えてくれそうです。仲間や家族、同じ共同体の人間に感情を「ぶつける」というより、感情との付き合い方やコントロールを考える。
感情のコントロールというのは、自分の感情を無視するとか、大したことがないものとして扱うとか、押し込めるとか、そういうことではありません。「感じる」こと自体を封じたり禁止したりすることも違う、と私は思います。
そうではなく、自分の感情はそのままに存在を認めつつ、人にぶつけないようコントロールすることが、適切な感情の扱い方・付き合い方なのではないでしょうか。
そのバランスを意識することが、今回の新月のエネルギーを乗り切る・付き合うコツかなと。
「大切な人たちへの愛情を示し、安心感のある居場所で過ごすには、自分勝手な感情に突き動かされて制御を失ったり、理不尽に人ぶつけたりしないこと」。
そんなことを言われているシンボルな気がして、私自身、反省するような気持ちも湧きました。
なかなかにハードな新月になるかもしれませんが、心の甲羅を外し、無理をしないで過ごしたいと思います。
それでは、皆様にとって良い新月となりますように。
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